elabo(エラボ)は、「カルチャー/アイデンティティ/ポリティクス」に関する記事をZ世代の視点から発信するウェブマガジンです。Z世代とは、2000年前後に生まれた若者であると同時に、多様性と変化を積極的に受け入れたいという価値観を選択したあらゆる世代を意味しています。このサイトの立案と編集は、Z世代である20代と、Z世代が社会に現れたこの2020年代こそ社会が変化すべき時だと考える30代、40代が、共鳴し、共同で行っています。私たちは、今この時を、価値観の違いによって誰かが傷つくことのない社会、様々な違いが創造性を生み出す社会へと変わる、チャンスにしたいと思っています。そのためにelaboは、多様な視点や立場を意識しながら国内外の人たちと繋がり、個々人が考え、議論し、社会に働きかけるためのリソースになりうる記事を、適時発信していきます。。
考えよう 語ろう 選ぼう Next-gen media focusing on culture, identity and politics.「elabo(エラボ)」は、「カルチャー/アイデンティティ/ポリティクス」に関する記事をZ世代の視点から発信するウェブマガジンです。Z世代とは、2000年前後に生まれた若者であると同時に、多様性と変化を積極的に受け入れたいという価値観を選択したあらゆる世代を意味しています。
Next-gen media focusing on
culture, identity and politic.
If I’m gonna tell a story,
I’m gonna start with my name.
──Kendrick Lamar
自分の名前でしか語れない、
リアルなストーリーを始めよう。
──ケンドリック・ラマー
考えよう 語ろう 選ぼう
「elabo(エラボ)」は、カルチャーを通じてアイデンティティや社会、政治について考えるための情報を、未来世代の視点から発信するウェブサイトです。

サイト名の「elabo」は「詳しく述べる、ていねいにつくる、磨きをかける」という意味をもつ“elaborate”と日本語の「選ぼう」を掛け合わせた造語です。
このサイト名には、個々人が主体的に考え、語り、選択しよう、という意味が込められています。

文化、政治、社会問題について、気負わず発言できる、そんな風通しの良い社会になることを目指しています。
とはいえコロナ禍の2021年にこのサイトをローンチして以来、個人にとって、主体的に考え、選択することはむしろ難しくなっていると言えるかもしれません。


戦争からネット上の炎上まで、日々さまざまな対立や衝突が生まれています。その背景にある文脈を理解する前に、色々な意見が矢継ぎ早に飛び込んできてしまい、何が真実なのかを判別することも困難です。

何が望ましいことなのか、旧来の価値観や図式では掴みきれないことも増えました。フィルター・バブルも日常化し、異なる意見を持つ人と議論し、理解しあうことも難しくなる一方です。

ネット社会で個人の発信と経済活動が紐づいているということも、私たちの判断を難しくしています。あの人はこんなことを発信しているけれど、保身のためなんじゃないか、承認欲求のためなんじゃないか、結局金のためなんじゃないかと思うと、どの情報を信用して良いのか、ますますわからなくなります。

私たちはこのサイトを、立場を一つに決めることに葛藤する人たちが、やり場のない思いを抱えつつ、未来に繋がる思考のヒントを共に見つける場所にできればと願っています。

良い意味で色々な考え方の違いを面白がる視点を提示するのがelaboのミッションです。どのみち(私たちも含め)どんな人もどこかおかしいのですから!
プロデューサー:柳澤田実
編集部:真鍋ヨセフ、濱田紘瑛、佐々木愛
編集アドバイザー:Karen Ash
ウェブ担当:長井真琴
デザイン:Enne Goldstein
考えよう
語ろう
選ぼう
真鍋ヨセフ
Why we start "elabo"?
いつから、社会正義を口に出すことがイタいことになり、差別に反対することが意識高いことになったのか? そういう風潮はダサいってなぜ誰も言わない。多分、こうやって正義の話が殺されていったのだろう。斜に構えているとか、素直に褒められないのかとか、そういうなら自分でやってみろとか、知識も経験も足りないと言われたが、知性ですべて乗り切ってみせる。誰かがお金儲けやイノベーションみたいなエセの個人を磨いて、リアルに目を背けている間に、僕たちはそれに目を向ける。僕たちは、この言葉の背後にある勢いと暴力にトキシックな男性性が潜んでいることすらも知っている。内省と謙遜と怒りとで僕たちは震えている。

「思いやり」も「優しさ」もみんな持っているはずなのに、それが何であるかは、使うまで、与えられるまで、誰もわからない。誰かが苦しんでいるのは社会の仕組みから仕方がないというけど、それは自分じゃないから、自分には当てはまらないからと思っているからだろう。そうして自分が同じ目にあったら責任所在を最初から考えなかったせいで匿名の社会のせいだっていう。何者でもないという没個性を刻印された僕たちが考え、語り、選びとる個人を回復するためには、肌が焼けるほどのリアル、希望と絶望がないまぜになったリアルを、甘いタイトルのとびきり苦い話として吸い込ませるしか方法がないのか。
What we provide?
私たち「elabo(エラボ)」は政治や経済が社会を変えるすべてだとは信じていない。むしろ、そう信じて、構成されてきた組織に毒されてしまった「若者」を救うには、賢さや理性的な言動ではない、感情や感性を大事にした優しさや思いやりといった、今まで蔑ろにされてきたものが必要だと考えている。カルチャーとはそうした蔑ろにされてきた感情や感性を体現してきたものではないのか? 「elabo」が発信するコンテンツは、カルチャーの内側に潜む思想やメッセージがどのように政治や社会問題に関わるのか、その繋がりを強く意識している。

「elabo」はカルチャーを消費してきた「高感度」や「オシャレ」といった切り口に注意しつつも、ムーブメントの発端だけにとどまらず、その先も見据えている。願わくは、「elabo」自体がカルチャーのプラットフォームとなって、社会問題や政治に関して本気で議論できる場所になりたい。絶望して、怒りの矛先も矛さえも見失っている若者が仲間を見出せる場所になりたい。これから社会を否が応でも担わなくてはいけない、私たち「若者」は、押しつけられた年功序列や古い価値観の前に立たなければならない。絶望に陥る前に、「elabo」は変革を先駆けるものでありたい。 厳しい現実において理想論は無駄だと盲信してしまっている働き者がいる。政治や社会問題に対して思うことがあったとしても自己保身や自己責任論にがんじがらめになり、社会に対してコンシャスなスタンスを採ることを諦めている若者もいる。その気持ちも理解できるからこそ、ともに「社会は変わることができる」ということがわかるまで、私たち「elabo」は発信し続ける。
柳澤田実
Why we start "elabo"?
「elabo」の企ては、2020年から始まりました。コロナ禍という非常事態のなかで、国内外でさまざまな出来事が生じ、私たちは、変わる海外の状況と、どうしようもなく変わらない日本の閉塞感について、繰り返し語り合いました。しかし別の見方をすれば、変わらない日本を変えたいと焦燥し、苦悶する若者たちがいる、しかも塊となって存在しているということ自体が、大きな変化でした。さまざまな不正に蓋をして、既得権益者が狭い人間関係ベースで利益を独占している日本社会では、若者を筆頭にさまざまな世代が無力感を感じ、最後には現状追認に落ち着き、問題があることに気づくことさえ困難になっています。けれども、コロナ禍や民主主義の危機といった世界規模のストレスに晒され続けている今、未来を担う世代が抱く問題意識は、世界中で確実に基底を揺るがし始めているように感じます。 私たちは、この日本のどこかにいる、自分たちと同じようにやり場のない疑問や怒りを抱えている方々と、一緒に考え、語り、新しい未来を選びとるため、さまざまなアイデアを交換できる場を作ることを願い、「elabo」を立ち上げることにしました。
What we provide?
私たちが発信する情報は、アイデンティティ(自分のこと)、ポリティクス(社会のこと)というテーマに深く関わりつつ、カルチャーを中心としています。それは、カルチャー自身に根本的に人を変えていく力があると考えているからです。例えば差別が、自覚しにくい感性の領域に根ざしていることからもわかるように、社会に変化をもたらすためには、感性からの変化が、理性的に議論することと同じくらい重要だと考えています。実際に、社会の変化はしばしば予言的にカルチャーのなかに出現します。elaboは、こうした可能性に満ちたメッセージが一過性のものとして消費されないために、国内外で生まれてくる、ポップ、ヒップ、サブカルチャーからの最新の問題提起やビジョンをキャッチアップし、分析、紹介していきます。 現代の先端的カルチャーは、多様性や変化を重視するプログレッシブ(革新/リベラル)の思想を持つ人たち、経済的活動の自由を至上の価値とする新自由主義に従う人たち、そしてその両方の考えをさまざまな配分で持つ人たちによって牽引されています。「elabo」は両者を明確に区分して、どちらかを排除するのではなく、両者のグラデーションのなかで、どのような新しい試みが生まれているのかを可視化したいと思っています。 

多くの人が痛みを感じている時代に、自分や他者の痛みへの向かい合い方にはいろいろな方法があると思います。不当な暴力の減少を目指す試行錯誤は全て、政治経済的な思想信条にかかわらず、「elabo」が取り上げ、共有し、議論したいトピックです。
 このせわしない高度情報化時代に、何が正解かを性急に判断せずに、歴史を知る、現在進行形のアイデアや創造を豊かに知ることこそが、さらなる発想やクリエイションを導くと私たちは信じています。 私たちは、政治について、社会問題について、セクシュアリティやジェンダーなどのアイデンティティについて、気負わず堂々と発言できる、そんなカルチャーが浸透した、風通しの良い社会で生きることを望んでいます。世界規模でその流れは生まれつつあると感じますが、日本ではまだその流れは見えづらいかもしれません。 あなたが、自分の身の周りの変わらなさに息が詰まりそうになった時に、それでも流れは今日もたしかに存在していて、私たちはあなたとその流れを作っているということを互いに確かめられるように、「elabo」は発信をしていきます。
プロデューサー
柳澤田実
TAMI YANAGISAWA
Youth編集長
真鍋ヨセフ
YOSEFU MANABE
donors
elaboは、2021年度にクラウドファンディングを通じたご支援をいただき、運営を継続しております。
心からの感謝とともに、大きなご支援を下さった方々のお名前を以下に記載させていただきます。

(順不同)
モリジュンヤ((株)インクワイヤ) 様
塚本由晴 様
能作文徳 様
堀忠 様
秋岡海平 様
稲野公子 様
夢を描く若者のコミュニティハウス アオイエ 様
involved
メンバー
プロデューサー:柳澤田実
編集長:真鍋ヨセフ
アート・ディレクション/PR:西田海聖
デザイン:畠山陸
マネジメント:長井真琴
SNSマネジメント:濱口りさ
写真:森岡忠哉
イラストレーション:Enne Goldstein
在外ライター:Erie Kawai
在外アドバイザー:Karen Ash
If I’m gonna tell a story, I’m gonna start with my name.──Kendrick Lamar  If I’m gonna tell a story, I’m gonna start with my name.──Kendrick Lamar If I’m gonna tell a story, I’m gonna start with my name.──Kendrick LamarIf I’m gonna tell a story, I’m gonna start with my name.──Kendrick Lamar
考えよう 語ろう 選ぼう Next-gen media focusing on culture, identity and politics. 考えよう 語ろう 選ぼう Next-gen media focusing on culture, identity and politics.