平成生まれ。神戸大学人文学研究科博士後期課程在籍。専門は観光と美学・芸術学の関係性について。最近は得意の韓国語を活かし韓国コンテンツも研究中。BTSオルペン。共著書=『ゆるレポ 「現代社会」と「メディア・コンテンツ」に関する40の研究』(人文書院、2021)『他者をめぐる人文学──グローバル世界における翻訳・媒介・伝達』(神戸大学出版、2021)
BTSがウェブトゥーン★1とノベルになり話題を呼んでいる。ウェブトゥーン「7FATES:CHAKHO」(以下、「CHAKHO」)に登場するのは7人の容姿とそっくりなキャラクターだ。彼らは架空都市「新市(シンシ)」に出現したモンスター「ボム」(韓国固有語で虎「범」という意味)を倒すために奮闘する。
7人がキャラクターとなるのはウェブトゥーンやノベルが初めてではない。「TinyTan」は彼らがデフォルメ化されたキャラクターであり、グッズとなって至る所でみかけることができる。また、BTSのメンバーがデザインした「BT21」も人気のキャラクターたちだ。それぞれのキャラクターはまるで7人の分身であるかのように親しまれ、コラボレーションした商品が数多く発売されている。
ところが、ウェブトゥーン「CHAKHO」に登場するキャラクターたちは、7人の分身というよりも、異なる名前をもつだけでなく、物語のなかで別の目的をもった存在となっている。まるで7人のキャラクターをもとにした二次的な創作物のようにキャラ化されているのである。
こうしたHYBE★2による公式の二次創作は、ARMYたちの間で戸惑いを引き起こした。韓国では「アーティストのコンテンツには慣れているが、コンテンツにアーティストをキャスティングするという概念には慣れない」という声が上がっており、ウェブトゥーンやノベルという商品化のためにアーティストが「使われた(乱用された)」と問題視されている★3。
同じキャラ化を試みたものであるにもかかわらず、Tiny TanyやBT21とは異なる反応が「CHAKHO」にみられたのは何故だろうか?
今回は、「キャラ化するBTS」という視点をもとに「BTSのキャラクター性=キャラが国境を越えて理解された背景」について考え、ウェブトゥーンやノベルが批判された理由について紐解いていくこととする。
本論に入る前に「キャラ」と「キャラクター」について簡単に整理しておく。
「キャラ」と「キャラクター」について伊藤剛のマンガ論★4では、「キャラ」:「ハローキティのような簡単な図像で作られているもの、及び固有名で名指されることで「人格・のようなもの」として存在感を感じさせるもの」、「キャラクター」:そうした「キャラ」の存在感を基盤とした「登場人物=身体の表象」と定義している。
以上をふまえ、これまでアイドルとキャラ/キャラクターの関係性がどのように議論されてきたか、まずは西兼志『アイドル/メディア論講義』を取り上げてみたい。西は、伊藤のマンガのキャラ、キャラクター論を援用し、アイドルにおいて「「キャラクター」を更新していくことで形成されるのが〈キャラ〉ということになるでしょう★5」と述べている。
例としてAKBの人気の理由を「キャラ」にあるとし、「キャラ」を性格といった本質的なものではなく「役割」であると定義した。AKBという大人数のグループ内でのそれぞれの立ち位置(役割)が「キャラ」であり、メンバーの関係性の中で自らの役割を更新していくことが「キャラの形成」だとしている。
西の議論から、「キャラ」とは変動することに本質を置いたものだといえる。そこで今回は、アイドルを形成する人格、役割、立ち位置を包含する概念として「キャラ=キャラクター性」と定義したい。
ここまでみてきたように、キャラ/キャラクターはアイドルを考察するにあたり★6、互いに欠かせない関係であることがわかる。例えば、「現代アイドルの魅力は、具体的な素の存在に基づく現実空間におけるキャラクター性と、アニメやマンガのキャラクターに通じるように、類型化されたイメージの中から選び取られた仮想空間における偶像性の二重構造をもっていることにある★7」と分析した研究がある。アイドル自身の素の姿に「アニメやマンガでみられる類型化されたイメージ」が加えられること(=二重構造)で、より魅力的なキャラクター性をもつアイドルが生み出されるという。
たしかに本来「素の姿」とは説明しがたい複雑なものであり、容易に「○○キャラ」と分類しきれない存在だ。だからこそ例えばアニメやマンガなどを通して私たち自身(ファン)のなかに蓄積された「知っているキャラ」にアイドルを近づかせることは、アイドルに対し親しみを感じることができる一つの手段といえる。
以上からアイドルの二重構造がもたらすのは、ファンがいかにアイドルに対し「親しみ」を感じることができるか、であるといえる。むしろ、こうしたアイドルに親しみを感じる=「応援」という構図は、日本においてごく一般的なアイドルとファンの関係性である。
特に男性アイドルに対する親しみやすさは、彼らをよく理解し、例えば、彼らの「あるある」や「らしさ」を見出すことだと言い換えられる。
本来、アイドルとは「idol:偶像、崇拝の対象」という意味が示す通り、ファンにとって神秘的でどこか遠い存在であった。アイドルのもつキャラクター性は彼らの「神秘性」を担保するものであり、いつまでも年をとらず、恋愛もせず★[8]、どんな時もキラキラと輝く存在として受け入れられてきた。
ところが、太田省一は『ニッポン男性アイドル史』において、それぞれのメンバーが憧れの対象となるようなキラキラとした個性を持ちながら、同時に、メンバー全員の共通点として「自分たちの本音や地の部分を隠さない素の魅力がSMAPにはあった★9」とし、日本のアイドル文化について論じている。
具体的にはSMAPの冠番組であった『SMAP×SMAP』で、各メンバーが「かっこいい」姿からはかけ離れたお笑い芸人さながらのコントを繰り広げていたことなどをあげ、「ときにはかっこわるい部分をさらすこともいとわない。だが、そのために私たちも共感し、応援できる。そんな「王子様」でも「不良」でもない「普通の男の子」という第三の道を、SMAPは大きく発展させた★10」と分析している。
遠い存在に留まらず「普通」を一般化したSMAPの特徴は、嵐をはじめとした後輩グループにも引き継がれ、特に両グループは2000年代以降のジャニーズグループの象徴的存在になったという★11。
太田が分析したアイドルの「普通性」は、彼らを「知っているキャラ」に置き換えることを可能にした。近所のお兄さん、職場の同僚、親戚の子と横並びにしてSMAPや嵐のメンバー一人ひとりを受容すること、例えば嵐の松潤がスーパーに行って取る行動が(見たことはないけれど)想像できるといったような、「きっと、こうした状況でこういった行動をとるのではないか」という想像がなされ、楽しまれることを可能にした。
ここから、先に述べた日本のアイドルに求められる「親しみやすさ」は、「あるある」や「らしさ」をもとにした二次創作的な行為を引き起こすものであると考えられる。
まさにSMAPや嵐で一般化された「普通のアイドル」を生み出した日本のアイドル文化と、そこから派生するファンの「あるある」や「らしさ」の受容形態の延長線上に今日のBTSとARMYの関係性を見出すことができる。
ここに、ジャニーズとBTSの意外な共通点をみつけることができるだろう。アイドルを「知っているキャラ」へ近づかせること、自らの想像可能な存在=キャラに置き換えるといった受容形態が共通している。
TwitterやYouTubeでは、日々、ARMYたちが各メンバーの「あるある」や「らしさ」を共有し、ファンダムを拡大させている。昨年12月に開設されたメンバー一人ひとりのInstagramアカウントもそれぞれの個性(らしさ)が表出されていると話題だ。J-HopeのInstagramアカウントはポラロイド風に加工された「おしゃれ」な写真が投稿され、まさにインスタ映えを意識したものになっており、ファンからは「メンバーの中で整理整頓をきちんと行うメンバーらしい」や「流行に敏感なJ-Hopeらしい」と評価されている。一方、美的感覚に優れ、絵心があり、おそらく一番Instagramを使いこなすだろうと予想されていたジョングクは意外にも投稿頻度が少なく、「飽き性気質の末っ子らしい」と面白がられている。
その他のSNSでもメンバーのキャラクター性をもとにしたネタはつきない。
ここで一つの疑問が浮かび上がる。
何故、彼らの「あるある」「らしさ」はグローバルに理解され、共有できるものとなったのであろうか?その理由についてライブ配信アプリケーションの「VLIVE」を取り上げ、探っていきたい。
V LIVE(ブイ・ライブ)(以下、ブイラ)は、韓国発の動画配信サービスであり、主にK-POPアーティストがライブ配信し、ファンと交流することを目的としている。
Google Playストアにおいて「見たことのないスターの新しい姿に触れることができるライブ配信。世界中どこにいてもスターとリアルタイムでコミュニケーションをし、ハートを贈ってスターを応援することができます。★12」と紹介されているように、グローバルにコミュニケーションをとることができるという点で特異といえる。これを可能にするのは、制作者側、つまりプロの翻訳家による字幕(主に、英語、日本語、中国語)が付いているだけでなく、各国のファンが自主的にアーティストの言葉を翻訳しているからだといえよう。
ファン一個人で翻訳をする場合もあれば、チームによって行われることもあり、言語は、フランス語、イタリア語、ロシア語、ギリシャ語、トルコ語、フィリピン語など多岐にわたっている★13。
ファンによる翻訳の場合、字幕選択画面には「ファン字幕」と表示され区別されている。当然、同じ言語で複数の字幕が付くこともあり、そうした仕組みは翻訳を本業としないファンによる自主的な字幕であっても誤訳を防ぐことに繋がっている。
さらに、ブイラ全体の機能としてそれぞれの個人アカウントでは、どれくらいアーティストのチャンネルに貢献することができたのかを可視化したランク付け機能があり、例えば、動画への好感度を示す「ハートボタン」の連打数や、動画の他のアプリへの共有回数、課金(有料コンテンツの視聴)などで、順位が変動するシステムとなっている。もちろん、応援の一環として無償で行われる字幕翻訳もランクが付けられ、翻訳した台詞の数が公開されており、以上からアーティストが提供するコンテンツに対しファンの積極的な参加が認められていることがわかる。
言語の壁を乗り越え、BTS 7人のキャラクター性は多言語で理解されるようになっている。7人のキャラクター性をよく理解しているファンだからこそ、コメディ要素のより繊細な理解や細かな言葉のニュアンスも高いレベルで翻訳できるのである。こうした基盤の上に彼らのキャラクター性(「あるある」や「らしさ」)は共有されてきたのだといえるだろう。
ブイラでの人気コンテンツ『Run BTS!』(以下、『タルバン』★14)は、一般的なアイドルと違いテレビ番組への出演が少ないBTSの冠番組だ。『タルバン』は、1話につき30分ほどの番組であり、2015年から5年間継続して配信されている(2021年12月より休止することを発表。現在は通算156エピソードとなっている)。毎回異なる企画に取り組むBTSの7人を収めたもので、舞台上での完璧な姿からは一変した素の姿を映し出すことを最大の目的としている。日本のアイドル番組にあるようにテレビ出演に長けたMCやゲストは登場せず、BTSのメンバーのみで撮影されているが、企画や演出が優れていることからも完成度の高いネット配信番組となっている。
番組の編集の仕方に注目してみると、「心の声」やそれぞれのメンバーに合った擬態語、効果音が付けられ、「キャラクター性」が強調されている(キャラ化)ことがわかる。一例をみてみよう。
「ランダムにタッチ式ベルハーモニーを叩き、音の鳴った順番を正確に当てる」ゲームの一場面である。絶対音感をもつといわれるジョングクが果敢に挑戦する姿を目にしたジンの前には「(これができちゃうのか?)」というテロップ★[15]が流れている。ジン自身がそのような発言をしていないことから、丸括弧で囲まれた台詞は彼の心の声ということになるだろう。表情から読み取っているだけでなく、ジンというキャラクターがもつ、「いじられながらも長男(メンバーの中で最年長)としていつも弟たちのことを優しく見守る」というキャラクター性と上手く一致したテロップとなっている。
さらに、「厳格なキャラ」という一般的な長男のイメージからかけ離れたキャラクター性をもつジンの姿をファンが収集し編集した動画が多数存在しており、こうした二次創作物が彼のキャラクター性を拡散している。
まるでマンガのコマのようにつけられるメンバーの心の声や擬態語は、それぞれのキャラクター性に合わせてつけられている。彼らの言葉とテロップは瞬時に翻訳され、「知っているキャラ」に近づかせることを手助けしている。番組制作者側の編集によって強調されるキャラクター性が言語や文化の壁を越えて「あるある」「らしさ」の理解を促していることから、実際にブイラでの自然体な彼らに対し好感を抱く新規のファンも少なくないだろう。
その背景には、やはり「キャラを理解し、親しみやすさを感じることができる」ことを重視する日本の視聴者にとって、その他のK-POPグループと比較したとき、一際「馴染み深い存在」としてBTSを受け入れることができたからだと考えられる。のみならずBTSのメンバーそれぞれがそうしたファンの反応を注意深くリサーチし、ファンが理解した(或いは求める)「キャラクター性」を追求していくという動きがみられることから、メンバーによる積極的なキャラ化といえる。こうしたアイドルとファンの関係性は、韓国や日本に留まらず、異なる文化圏のファンにとっても複雑なキャラクター性を理解することを促しており、今日の人気を引き起こしている理由として捉えることができるだろう。
まさに、BTSの身体を離れ、完全な2次元の世界にキャラクターのみが登場しているのが「CHAKHO」である。冒頭でも述べたように「CHAKHO」に登場する7人は、まるで異なるキャラクター性をもつ存在であり、例えば、ジミンを模したキャラクターは「もともと岩だったが人間の姿をするようになった」という設定である。韓国では「人間でもないの…」と衝撃が走った。ストーリーもさることながら、なにより作品の中のキャラクターたちの行動や台詞が、BTS のキャラクター性(「あるある」「らしさ」ひいては「~っぽさ」)をもたないことから、まるで原作を無視した二次創作物になってしまったといえる。
そもそも、BTSのウェブトゥーン化は、HYBEという企業の「IP(知的財産)事業」拡大の一環であるようだ。
2021年11月に発表されたHYBEによる今後の企業方針「2021 HYBE BRIEFING WITH THE COMMUNITY」によれば、ストーリーテリングによる、オリジナル・ストーリーを生み出すこと、つまり「IPの源泉(원천IP)」を生産する方針だと強調している。
「ハイブは固有のストーリーIPを直接企画、開発し、基盤となるコンテンツよりむしろ豊かで多様な方式で展開してく計画だ。ハイブは、「ストーリー」でアーティストをキャスティングする方式を適用することでハイブのアーティストたちとコラボレーションしたウェブトゥーン、ウェブ小説、アニメなどのコンテンツをつくっていき、多様なプラットホームを通して披露していく計画だ。★16」
一般的に「ストーリーテリング」とは「その土地に受け継がれた民話」といった固有のストーリーを意味している。例えば観光事業においても多用される用語で、固有のストーリーを利用し観光客を誘致する戦略、つまり、ストーリー(を伝えること)を観光資源とすることである。
こうした「ストーリーテリング」について、韓国国内では「事実と事実、事件と事件、ナラティブとナラティブの間にある空白をストーリーテリングは埋めてくれる★17」ものとして論じられている。もちろん、原則として事実に基づいたものでなければならないと補足しながら、「文化の原型の単純な事実や記録を伝えるものはストーリーテリングとは言い切れない★18」と捉えているようだ。
同書においてBTSに関するストーリーテリングにも言及しており、アイドルが映画やゲームと同じように「多様な付加ストーリーをつくり出し、商品化できる」とし、BTSは音楽というストーリーテリング(同世代の共感を得たコンセプト・アルバムを一例として)によってグローバル展開できたと評価している。さらに、本誌(ARMYを纏う──オッパ部隊、パスニ、K-POPファンダムを経て| elabo (elabo-mag.com))でも述べたように、「等身大の彼らを共有してきた過去」がストーリーテリングの源泉となっていると分析する。
近年、BTSと同じHYBEに所属しているENHYPENというグループが、サバイバルオーディション番組『I-LAND』出身のアイドルとしてデビュー前から人気を博したことも、意図されたストーリーといえるだろう。
再度「CHAKHO」に話を戻してみたい。「CHAKHO」の特徴は、単純なグッズ化と異なり、BTSの7人からかけ離れたところで作者によってつくられた「ストーリー」のみが先行していた。BTSのもつストーリーが評価されているのは、彼らが積み上げてきた時間を共有し、共感を得た点であり、さらにブイラという優れた翻訳システムが備わったメディアによってキャラクター性というメンバー一人ひとりがもつストーリーが共有できているからである。裏を返せば、固有のストーリーやキャラクター性を見出すことが難しかった点が「CHAKHO」の問題点であったと結論づけられる。
BTSの多様なコンテンツ展開、商品化は今後も進んでいくと思われる。HYBEが既に発表しているように、ウェブトゥーンやノベルに留まらずアニメ化も遠い未来の話ではなく、「公式による公式(?)の二次創作」が今後も展開されていくだろう。しかしながら、源泉IPの「源泉」が生身のアイドルである以上、アーティスト本人の意図に沿うものであることや、ファンの意見をくみ取るといった相互交流のかたちを持続していくことは必要不可欠である。これまで、ARMYの期待に応え、形成されてきたBTSというキャラクター性は単純な「知っているキャラ」を越え、より固有性を帯びたキャラへ変化していくと考えられる。
しかし7人の活躍が勢いを増していくと予想される一方、キャラクター性(キャラ)が抜け落ちたストーリーのみが独り歩きし、容易に消費されるものになってしまうのではないかという懸念が残る。引き続き今後の動向に注目していく必要があるだろう。
★1―― 韓国発の縦スクロール式デジタルマンガ。
★2――BTSが所属する韓国の総合エンターテインメント企業である。
★3―― 'BTS 웹툰'? 비판 무릅쓰고 펼치는 판타지의 세계 | 다음뉴스 (kakao.com)(「‘BTSウェブトゥーン?’批判を省みず広がるファンタジーの世界」、ダウムニュース)拙訳。
★4―― 伊藤剛『テヅカ・イズ・デッドひらかれたマンガ表現論へ』、星海社新書、2014年。
★5――西兼志『アイドル/メディア論講義』、東京大学出版、2017年、149頁。
★6――特に2.5次元アイドルとキャラクターに関する研究については岩下朋世『キャラがリアルになるとき 2次元、2.5次元、そのさきのキャラクター論』(青土社)、須川亜紀子『2.5次元文化論』(青弓社)など参照。また、『ユリイカ』(青土社)でも2015年4月臨時増刊号として「特集2.5次元」を刊行している。その他、安西信一『ももクロの美学〈わけのわからなさ〉の秘密』(廣済堂新書)など。
★7―― 西条昇、木内英太・植田康考「アイドルが生息する「現実空間」と「仮想空間」の二重構造~「キャラクター」と「偶像」の合致と乖離~」、『江戸川大学紀要 = Bulletin of Edogawa University no.26』、江戸川大学、2016年、199-258頁。
★8―― 恋愛に関しては男性/女性アイドル関係なく未だセンシティブな問題である。
★9―― 太田省一『ニッポン男性アイドル史一九六〇―二〇一〇年代』、青弓社、2021年、15頁。
★10―― 太田省一『ニッポン男性アイドル史一九六〇―二〇一〇年代』、青弓社、2021年、129頁。
★11―― 書籍内では「嵐が示した“より普通らしい「普通」”」と論じられている。
★12―― V LIVE - Google Play のアプリ(最終閲覧日2022年3月25日)下線は筆者によるもの。
★13―― 韓国カルチャーの影響からか、韓国語学習者が増加傾向にあるようだ。韓国政府が運営する韓国語語学教室が世界76ヵ国で開講し、言語普及に取り組んでいるという。(参照元:“Korean language learningbooming on back of Hallyu: report”, The Korea Herald, Feb7,2021.)。
★14―― 韓国名が『タルリョラ・バンタン(邦題:走れ、バンタン)』であるため。一般的にファンの間でも『タルバン』と呼ばれている。
★15―― 「テロップ」とは「「テレビやコンピュータスクリーンの画面上に映し出される文字情報」を意味します。「テロップ」はテレビ放送の場合、カメラを通さず、画面に直接映し出される画像や字幕などを指しますが、一般的には映像と重ねて画面に映し出すことを「テロップ」と呼んでいます。」(引用元:https://biz.trans-suite.jp/73065)
★16―― 하이브의 미래...BTS 웹툰→글로벌 女 팝그룹 론칭까지 (종합) (hankookilbo.com)(「ハイブ(HYBE)の未来…BTSウェブトゥーン→グローバル女ポップグループローンチン」)、拙訳。
★17―― 김헌석・이동배『문화콘텐츠 DNA스토리텔링』,북코리아,2019,p.32.(キム・ホンソク、イ・ドンベク『文化コンテンツ DNA ストーリーテリング』、ブックコリア、2019年、32頁。)拙訳。
★18―― 김헌석・이동배『문화콘텐츠 DNA스토리텔링』,북코리아,2019,p.32.(キム・ホンソク、イ・ドンベク『文化コンテンツ DNA ストーリーテリング』、ブックコリア、2019年、32頁。)拙訳。
平成生まれ。神戸大学人文学研究科博士後期課程在籍。専門は観光と美学・芸術学の関係性について。最近は得意の韓国語を活かし韓国コンテンツも研究中。BTSオルペン。共著書=『ゆるレポ 「現代社会」と「メディア・コンテンツ」に関する40の研究』(人文書院、2021)『他者をめぐる人文学──グローバル世界における翻訳・媒介・伝達』(神戸大学出版、2021)